ひとりがいいんじゃない？

　病院でぐっすり。看護師さんに起こされて「lilyちゃん、カバンとられちゃうかもしれないから気をつけてね」って。なにそれ、ちょうこわい。あぁぁそういえばあちこちの掲示に盗難注意があったな、って。思った。でもあの掲示きらいなの。カバンをとられることは大事件なのね、じゃあ傘をとられるのは？って気持ちになるから。

　lily、がんばるからさ。って、思った。がんばるから、見ててよね！そこにいてよね！

　そんな感じです、入院するかもしれません。心配かけちゃうね。ごめんね。でもすぐ戻ってくる予定！集団生活向いてないんだもん。他人の入ったお風呂って吐き気がするし、他人と同じトイレなんてもっと吐きそうだし、実際吐いたし、みなさんいただきます、ごちそうさま、とか、それではみなさんおやすみなさい、そんなの無理。

　ひとりは気楽だし、馴れ合いの友だちなんていらないし、かといって心底わかりあえるひとがいるだなんて思ったことないし、だからひとりが気楽なんだし、信じられるものはないしね。

　先生の目にそこそことまるくらいがちょうどいいじゃない？少しだけ髪の毛染めてみたり、色の薄いマニキュア塗ってみたり。濃い化粧して注意されるのなんかより、そこそこでいいの。

　でも少し、さみしいと思うんだよね。だれかと同じ話をするのも悪くないって思うんだ。