人間関係について

　ひととひとは、どうしてうまくいかないんだろう。愛とか恋とか抜きにしても。友だちとか知り合いとかでも。わたしにはわからないことばかり。きっとこれは病気だからじゃなくて、わたしの「にんげんせい」ってやつなんだろうと思うんだ。

　わたしはとてもひとの感情の機微に疎いんだと思うんです。あいてのことを思いやれない人間なんです。だからわたしはひとりでいたほうがいいんだ。

　ひとを傷つけるくせに、ひとに傷つけられることには耐えられないなんてずるすぎる。

　だからわたしはさみしいなんて言ってはいけない。わたしは黙って、海の底にでも投げられるのを待っていればいい。

　どうしてこんなにもあいてのことを思いやれないんでしょう。これじゃ人間関係をうまく築けないのもうなずける。浅く広くならできるんだけれど、深くしようとすると間違えてしまう。
　もういやだ。きえてしまいたい。

　なにもかも投げ出して、布団の中に包まっていられるようなにんげんだったらよかったのに。わたしはそうするには、あまりにもわるいことをしすぎている。

　ねえ、どうしてみんなわたしを置いていくんだ？

　気づいたときには手遅れなんだ。わたしは、ずっとそうやって生きてきた。こうかいなんて、何の役にも立たない。

　捨てられる気持ちなんてわからないんだ。なんて、この卑屈なところがよくないんでしょうね。

　どうしていいかわからないことが多すぎる。わたしはどんな顔をして、いきていけばいい？

　明日にはいつもの「元気で明るいlilyちゃん」でいなくてはならないのに、もういなくなってしまいたい。いなくなってしまいたい。
　答えは簡単なのに、それに至るまでの計算式が浮かんでこない。わたしはいったいどんな顔で、これからを生きていけばいい？