時には病気ではないただの女でありたし

　古い友人でね、役者がいるんですよ。その役者に名刺をもらったんだけどまぁ正直なところなくしてしまっていて、うろおぼえで劇団の名前とか検索しました。もちろん彼女の名前も検索してみた。そしたらなんか結構ヒットして、すげぇなと思うと同時に。

　わたしはどうしてびょうきなんだろうっておもった。

　もちろん彼女が何もなくここまできたとは思ってないけれど。私は私であって、仕方のないことだってあるとわかっているつもりだけど、そうでもなかったみたいで。どうして私は病気なんだろう、って思った。

　病気である以上私はこの病気を私のものとして一緒に生活していかなきゃならないんだけど、たまには家族が鬱陶しくなるように病気のこともいやになっちまうのさ。

　でも、彼女という役者の活躍を見て（舞台を見に行ったとかではないけれど）、すこし踏ん切りがついたというか踏ん張りがききそう。

　病気なら病気でもいいと思っているので、あとは私がどうあるべきかなんだよね。そこが私を決めるところですから。そしてそれが今まさにここなんだと思う。

　でも時には病気じゃないただの女でありたいとも思いつつ。

　それでも病気であろうとなかろうと私を好きだといってくれる人のおかげで私は元気でいられるんだ。