もう少し

　わたしは、わたしが気づかないだけで寂しがり屋なのかも知れない。そう思うと怖い。自分の欲望にひとつ気づくたびに怖くなる。やせたい、きれいになりたい、ひとりでいたくない、けんこうになりたい、そういう一つ一つに触れるたび、わたしはほんとに怖くなる。

　障害者手帳を持つか持たないかで悩んでいます。持って使わないときはタンスの奥にでもしまっておけばいいんだよって前の主治医は言ったけど、持ったら確実に世界は変わるのです。閉まったタンスごときでは変わった世界は戻らないのです。明確にどう変わるかなんて説明はできないけど。考え得るひとつのこととして、自分を精神障害者であると認めなければならないということ。手帳を持ってない今だってもちろん精神障害者であるのだけれど、持つことによりそれが具現化されてしまうわけですよ。
　前もこんなこと書いたな。そんな気がします。

　今日は眠りたくないような夜です。眠れないじゃなくて、眠らない夜。眠ったほうが心身にはいいのだろうけど、まだ起きていたい。あ、これも欲望ですね。起きていたいという欲望。これなら大丈夫。
　…自分の線引きがわからない。

　明日はわたしには普通に来るんだろうけど、それを見届けてやりたい気分です。明日ってやつはデリケートだから、来るのを見られるのを嫌がるけれど、しっかり見届けてやろうと思います。

　病院に行ったのが昨日で、それから調子を崩していないです。って言ったってまだ昨日の今日ですけれどね。なにしろ、先週がひどかった。もう生きていけないんじゃないか、ていうか生きていちゃいけないんじゃないかと思ってた。その気持ちは今でもあるけど、先週ほどではない。ので、先週は相当ひどかった。
　病院に思わず電話をして「主治医と相談してください」って言われたときには泣き喚こうか殴りに行こうか、真剣に悩みそうになった。主治医といま相談できないからお前に電話したんだよって。
　リスペリドンを一時間おきに飲み続けた。眠剤を一回につき2錠飲むのを、もう一回（計4錠）飲んだ。でも効かないから電話したのに。

　泣きながら頭を抱えて、そのうちに沈むように眠ったようです、その夜は。目が覚めて、朝だったから。父母には相当なストレスを与えているんでしょうね。わたしの存在は。

　でもまだ、生きていける。