電話をしながら絵を描く話

　電話って苦手なんですよ。出るのはまだましなんですけど、かけるのが全く苦手で。それでも年金の件で病院の相談員さんに電話をしなくてはならなくて、ようやっと電話をしました。できた。できたよ私。
　一回目は外出するところで出られなかったんですけど、かけ直しますって言って、かけ直したらつながりました。よかったよかった。ごめんなさいね、いままでずっとかけなくて。これで少し自信がつきました。

　前回のカウンセリングでも電話ができなくて困ってるって言ったら臨床心理士の先生が「いまから相談員さんに言ってみようか」って言ってくれたんですけど、断って、電話しますって。

　今日は雨でした。弱い雨でした。歩いて本屋に行きました。本なかったし、よく考えたらお金もないし。何もかわずに出てきました。

　昨日のアート展に影響されたのか、それともちらっと見たレオニの絵に影響されたのか、絵を描いていました。実は私、アトリエに通っていたこともあったんですよ。絵を勉強していました。いや、ただ楽しく描いていただけかな。そんなに長続きしなかった。先生がやめることを決めたから。覚えてるのはイカと味の開きを描いたことですねぇ。

　あのころのほうが絵がうまかったように思います。きっと心が純粋だからでしょうねぇ。うまく描こうとか思わないからでしょうねぇ。

　電話をしながら絵を描く、とか、なにかをしながらなにかをする、というのができるのは女性に多いんですよね、確か。私はどうかな、考えたこともないです。