団地妻

　そばを頼んだらそばの量が少なくて衝撃を受けたのみならず悲しみを感じました。メニューの写真の嘘つき。もっとそば多くないと食べた気がしないよ。そのそばが来る前にドリンクバーで抹茶オレを入れたらお湯しか出てこなくて憤慨しました。店員さんに言ったら、店員さん機械を叩いて直したからなんかもう信じられない。なんも信じられん。

　お昼の話です。

　母の勤め先から電話があってあした母が休みって言う連絡をくれたんですけど、明らかに電話の向こうのひとlilyを母と勘違いしていた。でも母に伝えておきますってあえて言う必要はないし、母に代わりますって言うのもなんかなぁ。誤解を誤解のままにしておきました。

　きょう、病院から歩いて帰ってきたんですけど、タクシーで通る道を記憶だけを頼りに歩いたんです。自転車で通る道よりも絶対タクシーのが近いと思って。で、途中まではタクシーから見た風景だったんですけど。記憶がほとんど夜なのと、行きと帰りでは見え方が違うのと、方向音痴で、迷いました。わかんないな、と気づいたところで記憶を頼りにするのをやめて、近所の鉄塔を頼りに歩きました。

　たぶん鉄塔の反対側に出ればいいはず。いまは右手に見えるからやや左手側に出れば正解、と思いながら歩いて、ぜんぜん見覚えのないお店とか見て、人気はないし、電柱の住所も「ここは○○5丁目」って書いてあって○○は隣町なんだけどうちに隣接してるのは7丁目だし、人気はないし。

　で、歩いていたら、いつも自転車で病院に行くときの道に横から出たんです。つまり、大雑把に言うと、いつもの道を大きく右手に曲がってぐるっと大きく曲線を描いて、いつもの道に戻ったんです。わかんないよね。lilyもまだよくわかりませんじぶんが何をしたかったのか。

　方向音痴なんですよね。まえにも自転車で目的地に行こうと思ったら、これが致命的なんですけど団地に入っちゃったんです。団地の横を通って「ここ曲がるんじゃなかったかな」って感じて団地の中に入って団地の中の商店街を通って坂を下って曲がって坂を上って商店街を通って、奇跡的に「ここ曲がるんじゃなかったかな」って感じたところに戻りました。

　団地は良くない。同じだから。景色が同じだから良くない。団地妻にはならない。絶対じぶんち帰れんもん。